社長メッセージ

未来を切り開く、快適環境のソリューショングループをめざしてまいります

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文化シヤッターは1955年の創業以来、各種シャッターをはじめ、ビル用建材、住宅用建材を製造・販売する総合建材メーカーとして、製造から販売、施工、アフターメンテナンスまでを手掛ける一貫した責任体制のもとで事業を展開しております。そして、生活者視点で開発した製品の提供を行う「ライフ・イン」と、アフターメンテナンス体制の充実によりお客様との永続的な信頼関係づくりを行う「ライフロング・パートナーシップ」の2つのコンセプトのもと、「技術力」と「施工力」を強みに、暮らしに役立つ製品とサービスの提供に努めてまいりました。

当社グループは現在、2023年度を最終年度とする3ヶ年を見据えた中期経営計画において、資本コストとバランスシート経営を意識し、最適な資本構成の方針に基づいた経営戦略を推進するべく、基本テーマ「未来を切り開く、快適環境のソリューショングループをめざして」の実現に向けて邁進しています。

この中計では、ESG経営とSDGsの理念と連動した持続可能な社会の実現をめざすために、気候変動に伴う“緩和”と“適応”に貢献する取り組みに注力しています。“緩和”については温室効果ガスの削減を図るエコ事業と、“適応”については大規模自然災害の被害を最小限に抑える防災事業を「エコ&防災事業」と位置づけ、今後の成長戦略の要となる「注力事業」の中核事業の一つとして、さらなる事業の拡大を進めてまいります。

ESG視点の経営を推し進める中で、Eの視点の取り組みでは、2021年には脱炭素社会に向けた取り組みを加速させるため、2050年に事業活動における温室効果ガスの実質排出量ゼロをめざす「2050年脱炭素宣言」及び、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明しました。また、2022年度には環境ビジョン「Blue neXpand 2050~未来にひろげよう青空を~」を策定し、環境に与える負の影響を軽減する地球温暖化防止への取り組みだけでなく、快適環境を追求した新たな価値の創造に挑戦してまいります。

環境負荷低減に向けては、2022年より展開している取り組みに「接着工法」によるスチールドアの製造があります。これは、従来の溶接工法と比べて製作時間が約4分の1に短縮する「生産性向上」と、電気使用量の削減等が見込めるものです。また、2023年より「材料の軽量化」を推し進めており、この2つの施策により年間で約700トンの「CO2削減効果」を見込める取り組みとなっています。この「接着工法」および「材料の軽量化」で製造した環境配慮型スチールドア「SGD」を、脱炭素社会の実現とSDGs達成に貢献する製品として、これからも積極的に提案してまいります。

また、Sの視点の取り組みでは、人権に関する行動指針を掲げ、人権を尊重する取り組みを進めるため、2022年に「文化シヤッターグループ人権方針」を策定し、当社グループの事業活動が社会に与え得る人権に関する負の影響を防止・軽減することに努め、人権リスクを是正するための適切な対策を推し進めてまいります。

これらESG視点の経営をベースに、今後もプライム市場においてTCFD対応をはじめとする環境対策投資や成長投資を推し進めることで、ステークホルダーの皆様の期待に応えてまいる所存です。

今後も当社グループは、「人と地球環境の快適環境を創造し、持続可能な社会への貢献により企業価値の向上を図る」長期ビジョンのもと、社会環境に主体的に対応し、未来志向で事業の発展に取り組み、お客様と社会から必要とされる製品とサービスの提供に努めてまいりますので、皆様からの変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長