2020年06月25日

震度7クラスの地震でも機能する高い安全性を検証
独自の構造で“地震動対策化”した「学校用間仕切」を新発売

 文化シヤッター株式会社(社長:潮崎 敏彦)では、大規模震災発生時でも間仕切を構成する部材が倒れたり脱落するのを抑制する“地震動対策化”した「学校用間仕切」を、7月1日より発売します。

 2015年より文部科学省は、児童生徒等が一日の大半を過ごす学校施設は安全で豊かな環境を確保することが不可欠として、十分な耐震性能を持たせた整備が重要であること。また、地域住民の応急的な避難場所としての役割を果たす必要から、「公立学校施設の耐震化」を推し進めています。この動きを背景に、当社では大規模震災発生時にも安全性を確保できる建具の開発に注力してきており、今回、震度7クラスの地震でも間仕切を構成する部材が倒れたり脱落するのを抑制し、安全に室外に避難できる独自のはずれ止め構造を開発したことで、従来の学校用間仕切と比べてスペックアップした製品となっています。


当社独自の「はずれ止め構造」当社独自の「はずれ止め構造」で間仕切を構成する引き違い戸や欄間部の障子の片上がりを抑制

 出入口となる引違い戸や欄間部の障子の戸先および戸尻上部を、当社独自の「はずれ止め構造」(特許出願済)にしたことで、大規模震災発生時における引違い戸をはじめ、欄間部の障子の片上がりを防ぎ、これらが外れて脱落するのを抑制した安心・安全構造となっています。





耐震試験装置を活用した地震動試験の様子自社の試験・検証施設で“地震動対策化”を検証

 「学校用間仕切」の“地震動対策化”の検証は、当社の試験・検証施設「ライフイン環境防災研究所」の“耐震試験装置”を活用し、これまで日本で観測された震度7クラスの大規模震災の中から4つの波形を選定し、同レベルの3次元振動を与える「地震動試験」を行いました。その結果、間仕切を構成する部材が倒れたり脱落することがなく、引違い戸を開放して室外に避難ができる安全性を確認しています。




 関東から九州の広い範囲で強い揺れが想定される「南海トラフ地震」や、首都中枢機能への深刻な影響が懸念される「首都直下地震」は、今後30年以内に発生する確率が70%とも言われています。こうした大規模震災時直後には建物のみならず、ドアやサッシなどの非構造物も大きなダメージを受け、またそれに伴い、火災による二次被害も予想されます。当社では自社の試験装置を活用した製品検証のもと、防災・減災をキーワードに、大規模震災時でも機能するより安全性の高い製品の開発とお客様への迅速な提供を、積極的に進めてまいります。


対象製品

スチール仕様 スチール仕様 複合仕様 複合仕様 木製仕様
スチール仕様SA80 スチール仕様SC100A 複合仕様SCW80 複合仕様SCW100 木製仕様SAW105A
SA80 SC100A SCW80 SCW100 SAW105A

写真をクリックすると製品ページをご覧になれます


地震動試験と結果

試験体
スチール仕様SA80 木製仕様SA105A
スチール仕様SA80 木製仕様SAW105A 試験動画を公式YouTubeで公開中
試験装置 当社ライフイン環境防災研究所 耐震試験装置
試験方法 以下の地震波より加震
地震 観測地 震度
1995年兵庫県南部地震 兵庫県神戸市 6強
2004年新潟県中越地震 新潟県小千谷市 7
2011年東北地方太平洋沖地震 福島県白河市 6弱
2011年東北地方太平洋沖地震 宮城県仙台市 6強
日本で観測された震度6以上の地震から地震波形を選定
結果 引き違い戸 ・ 欄間部の 障子の脱輪による倒れ、脱落がなく安全であることを確認。
試験後に引き違い戸・ 欄間部の障子が開放可能で安全に避難できることを確認。
(耐震試験装置で確認した結果であり、 実際の建築物に取り付けた状態では性能に差異が生じることがあります。)


参考価格

1教室分に相当するユニット、価格は製品代のみで、消費税、取り付け工事費及び運搬費は別途
(ドアユニット(UW1,800mm、UH2,700mm)×2セット、窓ユニット(UW1,800mm、UH2,700mm)×2セット)

「SA80(スチール仕様)」 :538,800円





「学校用間仕切」の詳細につきましてはこちらをクリックしてください。


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