地域との共創

BXグループでは、全国にある各事業所が主体となってCSR活動を推進しています。災害被災地での復興支援活動や、地元中学生・高校生を対象とした就業体験の受け入れ、チャリティーイベントへの協力など、従業員一人ひとりが、“地域のために”の思いを持って、各地域に根差した活動に自主的に取り組んでいます。



  • 社会福祉法人と連携した障害者支援活動

    BXティアール
    BXティアールでは、障害のある方の自立を支援する「社会福祉法人とまとの会」の利用者に、月に一度、従業員に向けたパンの出張販売会を実施していただいています。とまとの会では、利用者がパン作りや陶芸、パソコン、カフェ運営など、さまざまなプログラムにチャレンジできる機会を提供しており、施設には一般に開放されたショップやカフェギャラリーも併設しています。
    外出せずにパンを買うことができる便利さと、気軽に貢献活動に参画できることから、お昼休みにはたくさんの従業員がパンを買いに訪れています。施設担当者のお話によると、利用者の皆さんにとってパンの販売が社会とのコミュニケーションの機会となり、仕事をする喜び、やりがいを感じてくださっているとのことでした。
    2020年度には「障害者支援とエコ活動を同時に実現しよう」という従業員の発案により、埼玉県内の福祉作業所で作成された商品の委託販売を行う「福祉の店パレット」から購入したエコバッグをパンを購入した従業員に配布し、使い捨てレジ袋の不使用を促す活動を実施しました。
    BXティアールでは、今後も誰もが活躍できる社会の実現をめざし、社会福祉法人と連携した障害者支援を継続していきます。
    関連ページ
    社会福祉法人とまとの会
    福祉の店パレット
    色とりどりのエコバックを選ぶ従業員
    販売会ではさまざまな種類のパンが並ぶ

    職業体験学習の受け入れ

    BX東北鐵矢
    BX東北鐵矢では、本社、工場を置く山形県鶴岡市への地域貢献活動の一環として、県立鶴岡南高等学校の職業体験学習に協力しており、継続的に高校生の受け入れを実施しています。同校は、就業体験を通して職業や地域産業への理解を深め、将来の職業選択能力を高めることを目的としており、BX東北鐵矢では、散図、加工、組立、塗装など、主力製品であるスチールドアの製作を体験していただいています。
    2020年に参加した高校生は、平面から立体的な形を考える散図や大型の機械を操作するスチール加工など、初めての作業に苦戦しながらも、一からスチールドアを作り上げました。すべての制作工程に関わった達成感と、ものづくりの楽しさや奥深さに触れる姿を見て、携わった従業員も気持ちを新たにすることができる職業体験学習の受け入れは、地域産業の担い手づくりに貢献すると共に、地域社会との協力関係を築くことのできる非常に有意義な活動だと考えています。
    加工設備を操作する高校生
    加工設備を操作する高校生

    「令和2年7月豪雨」被災地への支援活動

    九州支店
    九州全域をはじめ、全国各地に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。文化シヤッター九州支店では、甚大な被害を受けた大分県玖珠郡九重町に対し、当社製品の「避難所用間仕切」を寄贈しました。「避難所用間仕切」は、骨組みが紙管で軽いうえ、仕組みが簡単なため持ち運びや組み立てが容易です。避難所のプライバシーが確保できるだけでなく、仕切り材に医療用不織布を使用しているため飛沫対策ができ、感染症拡大防止にも有効です。九重町の日野町長からは「新型コロナウイルスの感染対策が必要な中、非常に助かりました。町民の安心・安全の確保につなげることができました」と感謝の言葉をいただいています。
    同支店は、2016年の「平成28年(2016年)熊本地震」、2017年の「九州北部豪雨」の際にも、被災地に対し「避難所用間仕切り」の寄贈を実施しており、今後も「防災」を事業テーマの一つに掲げる企業として、地域防災への貢献活動や被災地支援を継続して実施していきます。
    避難所用間仕切
    避難所用間仕切
  • 障害者支援団体によるパンの出張販売

    文化シヤッターサービス
    文化シヤッターサービスでは、障害者の自立支援や就職支援などを行う「NPO法人このは」「社会福祉法人フロンティア」の活動を支援し、ベーカリーのパンを月に一度社内で販売しています。豊島区障害福祉課の協力により実現したこの活動は、気軽に参加できる支援活動として、入居するグループ会社の従業員もパンを買いに訪れています。
    BXグループでは、文化シヤッター本社ビルで始まった障害者支援団体と連携したパンの出張販売が、BXティアールほか全国計6拠点に活動の輪を広げています。誰もが活躍できる社会の実現をめざし、今後も地域に根ざした貢献活動をグループ全体で推進していきます。
    パンの出張販売の様子

    外国人技能実習生の受入れ

    BX紅雲
    BX紅雲では、厚生労働省の推進する「外国人技能実習制度」に基づき、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に貢献するため、BX BUNKA VIETNAMの従業員を技能実習生として受け入れています。ステンレス建具の製造過程における溶接やビス止め、錆止め仕上げなど、さまざまな作業に懸命に取り組み、3年間の実習を満了した実習生は、帰国後も日本で培った経験を活かして活躍しています。今後も外国人実習生を積極的に受け入れ、人材育成を通じて国際社会の発展に貢献していきます。
    組立て作業を行う技能実習生
  • 文化シヤッターサービス 活動ハイライト

    福祉施設を多面的に支援
    文化シヤッターサービスでは、さまざまな活動を通じて障害者の就労支援を行う福祉施設を支援しています。心身にハンディキャップがある方々が心を込めて作られた商品を積極的に購入し、当社のノベルティとする活動は長年継続しており、お客様からはご賛同のお言葉や、同じく導入を検討したいとのお声をいただき、さらなる支援の広がりを感じています。

    ノベルティ

    また千葉エリアでは、毎年8月に実施される「ウルトラ運動会」の運営に従業員有志がボランティアとして参加しています。「ウルトラ運動会」は千葉県内にある社会福祉施設の利用者約400名が参加する大運動会で、当社のほか企業や、県内の高校生がボランティアとして参加しています。当社は、参加者が安全にスポーツを楽しめるよう、設営や受付などのお手伝いをしています。「パン食い競争」は特に盛り上がり、多くの笑顔に触れることができます。今後もこの活動を継続していきたいと考えています。

    ウルトラ運動会

    from STAKEHOLDER
    社会福祉法人つどい 障害福祉サービス事業所 あやめ 施設長
    山田 善一 様
    (写真は施設外観)

    「ウルトラ運動会」は、千葉県内の5~6市町村を主体とした社会福祉施設の利用者のための運動会で、これまで27回開催しています。嬉しいことに年々参加者が増え、前回は県内36施設の利用者が参加、運営ボランティアの方を含めると850名が参加する一大イベントとなりました。文化シヤッターサービスの皆様には、6年程前より継続してお手伝いいただいており、開催前日の会場設営から当日の受付業務、昼食の仕分け、撤収作業など、運営を支えるボランティアとしてご協力いただいています。このような大きなイベントに発展したのも、貴社をはじめとする運営ボランティアの皆様のお力添えのおかげと感謝申し上げると共に、今後も継続してご協力いただきたいと思っています。

    人命救助を想定した消防訓練に協力
    文化シヤッターサービスでは、全国各地の消防学校や消防本部で実施される災害時の人命救助活動を想定した消防訓練において、シャッター破壊指導を通じて協力しています。一刻を争う人命救助活動では、的確で正確な切断作業が求められ、また救助を行う消防隊員の安全を確保するためにも、本番を想定した本格的な訓練が必要となります。2018年度は全国各地の消防学校21校で訓練を実施、新たに破壊訓練の導入に協力要請をいただく学校も年々増えており、まさに本業を通じた貢献活動となっています。
    破壊訓練ではエンジンカッター等を使用して実際にシャッターのスラットを切断、一秒でも早く要救助者の元へ駆けつける訓練をします。簡単に切断できると思っていた消防隊員も多く、「切断作業を体験できるのは本当に貴重な機会」といった感想をいただいています。消防学校の教官からは「シャッターの切断は経験をしていないと時間がかかる。実習できる機会は貴重であり、ご協力はありがたい」とのお言葉をいただいています。
    防火、防災の機能を持つシャッターですが、災害時に人命救助の妨げにならないよう、今後も消防学校等での訓練に協力することで、迅速な救助活動に貢献したいと考えています。
    消防破壊訓練の様子
    from STAKEHOLDER
    群馬県消防学校 副主幹
    萩原 建夫 様

    群馬県消防学校での消防破壊訓練はこれまで3回実施しており、専科教育の救助科に入校した約100名の消防職員が体験しました。火災は時間との闘いであり、鎮火までに極力時間をかけない消防活動が求められるため、さまざまな知識や体験を積み重ねることが重要です。体験して学ぶ消防破壊訓練は重要な機会であり、実際にシャッターを切断できる貴重な経験ですので、頭に入る知識だけでなく、「実践したという自信」を隊員に持たせることができます。消防職員からも「もっと経験したい」という声が挙がっており、ひとりでも多くの消防職員が体験できるように、今後も継続していただきたいと思います。

    地域の子ども食堂へ寄付

    BXカネシン
    BXカネシンは、バレンタイン・ホワイトデーの恒例行事について形骸化を理由に廃止を検討していたところ、「共に働く仲間への日頃の感謝の気持ちを、募金という形で地域貢献活動に代えられないだろうか」との発案があり、バレンタイン・ホワイトデー・チャリティ募金を実施しました。
    社内の親睦会が中心となって1口500円のチャリティ募金を呼びかけたところ、多くの従業員が賛同、感謝の気持ちが形となり、東京都葛飾区の「あおとこども食堂」に寄付することができました。寄付金は、子ども食堂で提供される食事や運営費用の一部として活用していただきました。子ども食堂といっても、「あおとこども食堂」のように月1回の開催もあれば毎日開かれているところもあるなど、地域や子どもたちとの関わり方はさまざまであることを教えていただきました。今後も地域の方への感謝を忘れず、社会に貢献できる企業をめざします。
    あおとこども食堂
    from STAKEHOLDER
    特定非営利活動法人 レインボーリボン
    かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワーク 代表 (左)
    緒方 美穂子 様

    私たちNPO法人レインボーリボンが葛飾区で子ども食堂の運営を始めて4年目を迎えました。子どもの笑顔に出会える一方、「朝から何も食べていない」といった子どもたちのつぶやきも聞いてきました。
    葛飾区では現在、11ケ所の子ども食堂があり、困難を抱える親子だけではなく、地域の小中学生や子どもとのふれあいに生き甲斐を感じている高齢者の方々など、多様な人びとの居場所ともなっています。昨年、葛飾区で子ども食堂や子どもの居場所を開設・運営している団体や個人のネットワーク「かつしか子ども食堂・居場所づくりネットワーク」が立ち上がり、情報の共有と包括的な支援に向け活動を開始しました。ネットワーク設立後初となる企業からのご寄付が、今回のBXカネシンでした。誠にありがとうございました。

    ベトナムからの実習生受け入れ

    BX新生精機
    BX新生精機では、厚生労働省の推進する「外国人技能実習制度」に基づき、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に貢献するため、ベトナム出身の実習生を受け入れています。実習生は、制御盤組立や検査など、さまざまな作業に懸命に取り組み、「3年間で得た経験、知識を活かして帰国後も頑張りたい」と向上心を持って励んでいます。今後も外国人実習生を積極的に受け入れ、人材育成を通じて国際社会の発展に貢献していきます。
    制御盤組立作業をする実習生

    とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊事業

    BX朝日建材
    徳島県では過疎化、高齢化により、これまで地域を支えてきた農林漁業の生産者や伝統文化継承の担い手不足が深刻化しています。BX朝日建材は、2014年より徳島県が主催する「とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊事業」の協働パートナーとして従業員を派遣し、地域創成に意欲的な「ふるさと団体」と共に、地域の活性化に取り組んでいます。世界農業遺産に認定されている「にし阿波の傾斜地農耕システム」で育てられたはっさくやそばの収穫作業など、農作業支援を中心に活動しており、これまでに30回の協働活動を実施、のべ125名の従業員が参加してきました。従業員からは「初めて経験することに対して、前向きに行動できるようになった」などの声があがっており、自身の行動変容にもつながっているようです。2018年にはこれまでの実績が認められ、徳島県知事より感謝状を授与されました。今後も地域に根ざした活動を通じて、積極的に課題解決に貢献していきます。
    感謝状贈呈式の様子
    from STAKEHOLDER
    徳島県農林水産部
    農林水産基盤整備局
    農山漁村振興課
    農村環境担当
    主任主事
    藤村 大輝 様

    徳島県の約8割の面積を占める「中山間」と呼ばれる農山漁村地域は、水源のかん養、自然環境保全などの重要な役割を果たす一方で、多くの農山漁村が、過疎化・高齢化による農作業の人手不足が深刻化し、耕作放棄地の増加などの問題に直面しています。徳島県では2010年より、企業等(協働パートナー)と応援を求める農山漁村地域の団体(ふるさと団体)がお互いの資源を活かし合うことで地域活性化をめざす「とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊事業」を推し進めています。BX朝日建材には、2014年より多くの従業員の皆様が農産物の収穫や耕作放棄地の除草などに参加いただき、ふるさと団体からは「人手が足りず困っていたので、大変助かっています」といった声をいただいています。今後も当事業へのご協力をお願いします。