製品・サービスを通じた社会課題の解決

防災ソリューションの新たな挑戦

震災に強い製品づくりで
「安心」「安全」な社会の実現に貢献

大規模な災害時でも確実に機能する「安心」「安全」な製品づくり


文化シヤッター 品質保証部
ライフイン環境防災研究所
所長 高木 利久(当時)

東日本大震災や「平成28年熊本地震」などの、私たちが経験したことのない大規模な地震によって甚大な被害が発生し、BXグループの製品も少なからず影響を受けました。「エコと防災」をキーワードに事業に取り組むBXグループとしては、大規模地震発生時に求められる開口部製品が果たすべき役割を重点課題と捉え、このほどライフイン環境防災研究所に「耐震試験装置」を導入しました。大規模地震が発生してもBXグループの製品が確実にその機能を発揮し、皆様に「安心」「安全」にご使用いただくために、そして、今までにない耐震機能を備えた高付加価値ソリューションの開発に、この耐震試験装置を活用していきます。
また、今後発生が懸念されているような未曾有の大規模地震に対しても、被害を最小限に防ぐためのソリューション開発は急務であり、これまで以上に開口部が受けるあらゆる影響を想定した高機能の製品づくり=“ことづくり”をめざし、さまざまな知見をもったステークホルダーの皆様と協働で開発を進めています。
BXグループはこれからも、BCP対策を含めた、いざという時のための「備え」と災害発生時の被害を最小限に抑えるための「対応」、両面において確実に機能を発揮する製品・サービスの提供を通じて、災害に強い社会の構築に貢献できるよう努力していきます。

事例想定以上の大地震でも確実に機能する防火戸の共同開発

防火戸(ドア)は建築基準法に規定される防火設備の一種で、火災被害の防止に重要な役割を果たします。常時閉鎖型と随時閉鎖型があり、随時閉鎖型の場合、通常時は全開状態で人の通行が可能ですが、火災時には閉まることで炎の貫通を防止するように設計されています。ところが2011年の東日本大震災では建物のゆがみによって防火戸が閉まらない事態が発生し問題となりました。
そこでBXグループではメーカーとしての社会的な使命を果たすために、東日本大震災時に被害状況を調査した日建設計と共同で、想定外の大規模震災にも強い製品づくりを進め、今回、新たに開発した変位吸収機構を備えた防火戸を開発しました。震災時に戸枠が大きく変形した場合、その変形量に合わせて変位吸収機構が働くことで確実に閉まり、かつ、必要時には開きます。BXグループはこれからも震災に強い製品づくりを進め、「安心」「安全」な社会づくりに貢献していきます。