環境負荷低減の取り組み

脱炭素化に向けた活動

気候変動の重要なファクターである脱炭素について、文化シヤッターでは2021年度に「2050年BXグループ脱炭素宣言」を表明し、2050年までに事業活動におけるカーボンニュートラルを達成することを目標に、CO2排出量削減への取り組みを開始しました。当社では、脱炭素活動の対象範囲を海外グループ会社を含めたグループ全体としています。
当社グループの事業活動におけるCO2排出量は、電力使用による排出が約4割、業務使用車両のガソリン使用による排出が約4割を占めます。そのため、生産拠点における設備入れ換え等を含む徹底した省エネ活動を土台として、高効率照明の導入や太陽光発電等の再生可能エネルギーの自家発電、自家消費を基本とした100%再生可能エネルギーへの転換と、業務使用車両におけるエコカー(HV・PHV・EV)への切り換えをCO2削減施策の柱としています。
2022年度は、HV、PHV、EV使用者への環境貢献補助金支給制度によるエコカー切り替えへの促進を図るほか、本社ビルおよび姫路工場に急速充電設備を完備するなどの環境整備を実施し、2023年4月現在の業務使用車両のエコカー使用率は24%となっています。
また、今年度はBX紅雲、姫路工場の新事務所に太陽光発電システムを導入、これにより国内では、太陽光発電システムによる100%再生可能エネルギーの自家発電、自家消費の導入拠点が5カ所となりました。
Scope3については、サプライチェーン上の調達や物流における間接的な排出に対してCO2削減目標を設定し、サプライヤーの皆様方との連携を通じて、排出量の削減に積極的に取り組みます。

指標と目標

2050年事業活動におけるカーボンニュートラルを達成するために、2019年度を基準年として、SBTが推奨する1.5℃目標に基づき、2030年までにScope1+Scope2を46.2%削減します。特にScope2は、2030年までに再生可能エネルギー由来の電力調達率を100%とし、排出量実質ゼロをめざします。
また、Scope3については2℃目標を基準とし、カテゴリ1(購入した商品・サービス)、カテゴリ4(輸送・配送)において、2019年度比27.5%削減を目標に掲げています。
当社は上記目標について、2023年10月にSBT認定を取得しています。

2050年度指標と目標

  • BXグループが事業活動で排出するCO2(Scope1および2)を実質ゼロにする
  • サプライヤーと協力・連携し、サプライチェーン全体でCO2削減に取り組む

SBT認定を受けた2030年温室効果ガス削減目標

  • Scope1+2:46.2%削減(2019年度比)
  • Scope3: 27.5%削減(2019年度比)
    購入した製品・サービス(カテゴリ1)
    輸送・配送(カテゴリ4)
SBT
Science Based Targets
地球の気温上昇を産業革命前の気温と比べて2℃未満に維持する(現在は1.5℃が要求水準)という、科学的な知見と整合する、企業の温室効果ガス削減目標とその達成に向けた国際的イニシアチブ。

2022年度の環境負荷の状況

化学物質の管理

関連ページ
ESGデータ集

資源循環の推進/廃棄物の削減

BXグループ環境ビジョンでは、資源循環を重点領域の一つに掲げ、事業活動で発生するあらゆる廃棄物について、できる限り排出量を抑制し、再利用やリサイクル資源として活用する取り組みを推進しています。
グループ内生産拠点の各工場では、焼却や埋め立てなどの廃棄物をできる限りリサイクルとして有効活用することで「排出ゼロ」をめざすゼロエミッション活動を推進しており、すでに国内26拠点中17拠点においてゼロエミッションを達成しています。
BXグループでは、2026年までに国内生産拠点におけるゼロエミッション達成100%を目標に掲げ、廃棄物を出さない循環型社会の構築をめざしています。
廃棄物排出量
VOICE
BXケンセイ
生産管理部 総務課 総務係
前田 香穂

焼却や埋立処分していた廃棄物をリサイクルに転換するために、以前から行っていた廃棄物の分別をさらに細分化し、処分場所の整理を徹底しました。活動を始める前は従業員全員の協力が得られるかどうか不安でしたが、すでに分別が習慣化していたことやSDGsへの理解があったことで、目標通り2022年度内にゼロエミッションを達成することができました。収集運搬業者や処分業者との処分方法等の確認や、契約内容の見直しなどには苦労しましたが、いろいろな交渉を通じて、社会全体の廃棄物に対する考え方が以前とは変わってきていることを実感しました。ゼロエミッションは達成がゴールではありませんので、引き続き維持継続に取り組んでいきたいと思います。