地域との共創

BXグループでは、全国にある各事業所が主体となってCSR活動を推進しています。災害被災地での復興支援活動や、地元中学生・高校生を対象とした就業体験の受け入れ、チャリティーイベントへの協力など、従業員一人ひとりが、“地域のために”の思いを持って、各地域に根差した活動に自主的に取り組んでいます。



  • フードドライブ活動の実施

    御着工場
    御着工場では、女性従業員が中心となり、職場環境向上を推 進するプロジェクトチーム「キープスマイリング」を結成しています。2022年度はSGDsにつながる活動の一つとして、食品ロスの削減や食品の有効活用に向けたフードドライブの取り組みを開始しました。 フードドライブとは、各家庭で使いきれなかった食品や日用品を寄付することで再分配する、いわゆる「リユース」にあたる取り組みで、消費者として食品ロスを削減するための行動が、貧困などで生活に困窮している方々への支援につながるというものです。 プロジェクトチームのメンバーが中心となり、全体朝礼や場内でのポスター掲示などのほか、持ち帰り用のちらしでご家族にも協力を仰いだ結果、軽トラック1台分の食品や日用品が集まりました。集まった物資は、姫路市内でボランティアの方々がフードバンク活動を行う団体「NPO法人フードバンクはりま」様を通じ、児童支援施設や子ども食堂、母子緊急生活支援施設等に届けられました。 御着工場では、今後もSDGs達成に向けた活動を継続し、周辺企業やサプライヤーの皆様へも活動の輪を広げ、地域の課題解決にも取り組んでいきたいと考えています。

    近隣高校生のインターンシップ受け入れ

    BXカネシン
    BXカネシンでは、関東デリバリーセンターにおいて、千葉県立流山北高校の生徒をインターンシップとして受け入れました。
    昨今、社会環境や経済・産業構造が大きく変化する中、子どもたちが社会への関心を高め、自立した社会人となるための基盤づくりや、企業を含む地域が学校と連携し、キャリア教育に協力する体制を築くことが求められています。同校は、地域の教育力を活用しながらキャリア教育等を実施する「地域連携アクティブスクール」の1校として認定されており、今回のインターンシップはその一環として行われました。
    受け入れ期間の3日間の中で、子どもたちは、倉庫での作業や実際の商品の梱包作業、地元ケーブルテレビの取材対応などを体験しました。今後も地域の子どもたちが、自分の役割や自分らしい生き方を見出し、実現していくための支援に貢献していきます。

    消防破壊訓練にて、無償で部材提供および講義を実施

    文化シヤッターサービス
    シャッターの修理・点検を行う文化シヤッターサービスは、全国各地の消防学校や消防本部で実施される消防訓練において、シャッター破壊訓練を実施しております。一刻を争う人命救助活動では、的確で正確な切断作業が求められ、また救助を行う消防隊員の安全を確保するためにも、本番を想定した本格的な訓練が必要となります。当社では講師の派遣に加えて切断訓練で使用する部材の提供を行うことで迅速な救助活動に貢献しています。
    本活動は、「当社ができる社会貢献活動の一つ」として1994年に静岡県消防学校で実施して以来、活動の範囲を広げながら継続して実施しています。
    2022年度は全国各地の消防学校21校で計26回開催、1,172名の消防隊員が受講しました。特に静岡県消防学校では、毎年3日間の日程で100人以上の消防隊員が受講する大規模な訓練を行っており、2023年2月27日、「長年に渡り実践的な教育訓練ができる環境整備に貢献した」として同校より感謝状が贈呈されました。今後も地域の防災対応力の向上に貢献していきます。
  • 近隣中学校で「職業人講話」を実施

    ライフイン環境防災研究所
    文化シヤッターライフイン環境防災研究所は、2021年11月10日、所在する栃木県小山市の市立美田中学校の2年生44名を対象に職業人講話を行いました。
    社会の産業構造や雇用形態等が大きく変化する今、子どもたちが社会的、職業的自立に向けて必要な能力や態度を育み、自分らしい生き方を身につけるためのキャリア教育の充実が求められています。同校で、働く人の実体験から社会の現実に迫る職場体験活動を推進する中で、過去、当研究所を見学いただいたご縁からお声がけをいただき、職業人講話を行う運びとなりました。
    講話では、BXグループの「技術力」を支えている研究所の耐火試験炉や耐震試験装置などの動画を交えながら、当社の会社案内や仕事内容を説明した上で、仕事のやりがいや喜び、苦悩、仕事をしていく上での心構えをお話しました。未来を担う子どもたちの社会人、職業人としての自立に向けた支援を通じて、今後も地域の人材育成に貢献していきます。

    障害者支援活動が静岡県知事褒章を受章

    ⽂化シヤッターサービス
    文化シヤッターサービスは、静岡県で開催された「障害を理由とする差別解消推進県民会議」において、「令和3年度静岡県障害を理由とする差別を解消するための取組みに関する知事褒章」を受賞しました。
    当社では、CSR推進テーマとして「障害者支援活動」に取り組んでおり、社会福祉施設で製造販売された商品を購入し、お客さまへノベルティとしてお渡ししています。購入品の一つとして、2012年より静岡県の社会福祉施設より年賀タオルを購入しており、年賀タオルの継続的な購入が施設利用者の就業支援につながると評価され、特定非営利活動法人オールしずおかベストコミュニティ様からご推薦をいただき、今回の受賞に至りました。今後も障害のある人を支援する活動に取り組んでいきます。

    フードドライブの実施により食料品を寄贈

    BX沖縄⽂化シヤッター
    BX沖縄文化シヤッターでは、SDGsへの取り組みを推進していくために2021年度よりSDGs委員会を設置し、SDGsに貢献する活動を企画・実施しています。2021年度は、SDGs目標「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」に貢献することを一つのテーマに掲げ、豊見城市が取り組むフードドライブに協力しました。
    フードドライブは、家庭で使い切れない未使用の食品を集めて、地域のフードバンク等の生活困窮者支援団体や、子ども食堂、福祉施設等に寄付する活動のことです。日本ではまだなじみの薄い活動ですが、フードバンク発祥のアメリカでは1960年代から盛んに行われており、地域の支援を必要とする方へお届けできるだけでなく、食品ロスの削減にもつながります。この「もったいない!」を「ありがとう!」に変えられる活動は、SDGs目標「3.すべての人に健康と福祉を」「12.つくる責任/つかう責任」にも通じる取り組みです。
    当社で従業員へ呼びかけたところ、お菓子や飲み物、お米、缶詰などの食料品が集まり、豊見城市の社会福祉協議会を通じて、地域のこども食堂や高齢者世帯、母子(父子)家庭世帯などに年3回にわたり届けることができました。SDGs委員会では今後もこの活動を継続すると共に、SDGsをキーワードに課題解決につながる活動を推進していきたいと考えています。
  • 社会福祉法人と連携した障害者支援活動

    BXティアール
    BXティアールでは、障害のある方の自立を支援する「社会福祉法人とまとの会」の利用者に、月に一度、従業員に向けたパンの出張販売会を実施していただいています。とまとの会では、利用者がパン作りや陶芸、パソコン、カフェ運営など、さまざまなプログラムにチャレンジできる機会を提供しており、施設には一般に開放されたショップやカフェギャラリーも併設しています。
    外出せずにパンを買うことができる便利さと、気軽に貢献活動に参画できることから、お昼休みにはたくさんの従業員がパンを買いに訪れています。施設担当者のお話によると、利用者の皆さんにとってパンの販売が社会とのコミュニケーションの機会となり、仕事をする喜び、やりがいを感じてくださっているとのことでした。
    2020年度には「障害者支援とエコ活動を同時に実現しよう」という従業員の発案により、埼玉県内の福祉作業所で作成された商品の委託販売を行う「福祉の店パレット」から購入したエコバッグをパンを購入した従業員に配布し、使い捨てレジ袋の不使用を促す活動を実施しました。
    BXティアールでは、今後も誰もが活躍できる社会の実現をめざし、社会福祉法人と連携した障害者支援を継続していきます。
    関連ページ
    社会福祉法人とまとの会
    福祉の店パレット
    色とりどりのエコバックを選ぶ従業員
    販売会ではさまざまな種類のパンが並ぶ

    職業体験学習の受け入れ

    BX東北鐵矢
    BX東北鐵矢では、本社、工場を置く山形県鶴岡市への地域貢献活動の一環として、県立鶴岡南高等学校の職業体験学習に協力しており、継続的に高校生の受け入れを実施しています。同校は、就業体験を通して職業や地域産業への理解を深め、将来の職業選択能力を高めることを目的としており、BX東北鐵矢では、散図、加工、組立、塗装など、主力製品であるスチールドアの製作を体験していただいています。
    2020年に参加した高校生は、平面から立体的な形を考える散図や大型の機械を操作するスチール加工など、初めての作業に苦戦しながらも、一からスチールドアを作り上げました。すべての制作工程に関わった達成感と、ものづくりの楽しさや奥深さに触れる姿を見て、携わった従業員も気持ちを新たにすることができる職業体験学習の受け入れは、地域産業の担い手づくりに貢献すると共に、地域社会との協力関係を築くことのできる非常に有意義な活動だと考えています。
    加工設備を操作する高校生
    加工設備を操作する高校生

    「令和2年7月豪雨」被災地への支援活動

    九州支店
    九州全域をはじめ、全国各地に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。文化シヤッター九州支店では、甚大な被害を受けた大分県玖珠郡九重町に対し、当社製品の「避難所用間仕切」を寄贈しました。「避難所用間仕切」は、骨組みが紙管で軽いうえ、仕組みが簡単なため持ち運びや組み立てが容易です。避難所のプライバシーが確保できるだけでなく、仕切り材に医療用不織布を使用しているため飛沫対策ができ、感染症拡大防止にも有効です。九重町の日野町長からは「新型コロナウイルスの感染対策が必要な中、非常に助かりました。町民の安心・安全の確保につなげることができました」と感謝の言葉をいただいています。
    同支店は、2016年の「平成28年(2016年)熊本地震」、2017年の「九州北部豪雨」の際にも、被災地に対し「避難所用間仕切り」の寄贈を実施しており、今後も「防災」を事業テーマの一つに掲げる企業として、地域防災への貢献活動や被災地支援を継続して実施していきます。
    避難所用間仕切
    避難所用間仕切