リスクマネジメント

製品の安全と品質向上について

BXグループでは、製品の品質向上はもとより、企画からメンテナンスまでバリューチェーンの各ステップにおける「仕事の質」向上に取り組み、お客様に信頼される品質の実現を通じて社会からの信頼獲得をめざしています。
2022年度はお客様が要求される品質を確実に実現させるため、改めて製品を構成する各部品の品質管理状況を確認し、品質の安定に努めることで、品質異常、製品事故を未然に防止する体制の強化を図りました。また、人材の育成にも注力しており、意識の醸成や法規制等の知識の平準化を目的に、全従業員を対象としたe-ラーニングでの学習の機会を提供しています。
各種性能試験や商品の評価等を実施するライフイン環境防災研究所では、新しい試験装置や評価技術を順次導入するなど、より高い安全性を確保するための評価基準の向上に努めており、今後もお客様により安心・安全な商品を提供することで、BX製品の信頼性向上に努めていきます。
製品事故・品質異常の対応
製品事故・品質異常の対応については、迅速かつ適切に対応するため、危機管理体制を構築しています。
製品事故や重大な品質異常の情報は各拠点を通じて品質保証部に報告され、法令、安全性、事故拡大などの観点から重大化する可能性があると判断された場合には、各会議において審議を行います。会議では、法令遵守や安全性に主眼をおき、告知や改修の必要性を含め対応を検討し、社長との協議を経て最終決定を行います。製品事故、品質異常の情報から、迅速に原因究明を実施し、対策を講じることで再発防止を図ると共に、これらの活動を水平展開することで改良・改善につなげています。
危機管理体制(製品事故・品質異常対応)

CSR調達に関するガイドライン

BXグループがめざす「快適環境」の実現は、お取引先企業やサプライヤーの皆様の協力なくして成し得ないものです。公平、公正、公明な取引を基本として、脱炭素社会の実現や地球環境保全の観点からも、サプライチェーン全体で社会からの期待にお応えするため、サプライヤーとの連携体制の構築をめざした調達ガイドラインの推進に取り組んでいます。
コンプライアンスの徹底はもとより、「品質(Q)コスト(C)納期(D)」を担保した調達と、地球環境、労働、人権に配慮したCSR購買およびCSR調達に関する考え方や基準を明確に設け、サプライヤーにご理解いただいています。さらに、定期的な品質監査のほか、取引先評価表によるサプライヤーの自己評価と当社評価による相互チェックを実施し、結果のフィードバックによる定期的なコミュニケーション機会の創出と信頼関係の構築およびリスク管理の徹底に努めています。今後も持続可能な調達をめざしたCSR調達の推進により、強固な基盤づくりを図っていきます。
1. 社会規範の遵守
サプライヤーには、CSRへの考え方や取り組みに対して共通の認識を持てるよう、定期的な情報発信・指導を実施し、CSR意識の浸透を図ります。
2. 購入品に関する品質の確保
サプライヤーの品質管理状況を把握するために、定期的に監査を実施することで、調達する原材料や部品・製品の品質の向上と安定を図ります。
3. 地球環境保全
サプライヤーに対して、ISO 9001の取得状況やグリーン購入に関する実態調査を実施します。
4. 労働安全・人権尊重への配慮
サプライヤーに対して、職場の安全衛生の確保と人権尊重への取り組みへの理解・浸透を図ります。

製品の安定供給

BXグループでは、パンデミックや大規模自然災害の発生など、予期せぬリスクが発生した場合でも製品を安定的に供給するため、あらゆる有事を想定した事業継続計画(BCP/BCM)を策定しています。
事業継続活動実施フロー
事業継続計画
通信の確保
●被災状況を迅速かつ詳細に把握するため、各工場に衛星通信機器を設置し、本社を含めた拠点間の連絡体制を構築しています。
調達BCP
サプライチェーンの二重化
BCPの観点より、基本的に複数の商流を構築しています。さらに、直接取引のあるサプライヤーのその先の生産・供給拠点に関しても、必要な情報を網羅したシステムの構築を継続して行っています。また、海外からの輸入品に関して、一部を国内での生産に切り替えるよう進めています。
自社での最低在庫の確保
コロナ禍からの経済活動の回復による需要拡大に伴い、半導体をはじめとする電子部品の調達が今なお逼迫しています。それに対する施策として、完成品在庫と部品在庫を合計3ヶ月分確保するよう各サプライヤー、BXグループ会社、BX各工場と協力体制を構築しています。
調達に関するガイドラインの整備
各サプライヤーに対し、CSR調達に関するガイドラインを浸透させ、さらなる安定供給の徹底を図ります。
自社在庫状況の見える化
文化シヤッター7工場で購入品の在庫状況を見える化し、情報共有することで、部品・原材料が効率よく供給できるシステムを構築しています。さらに、世界的な半導体をはじめとする電子部品等の供給不安に対して、電装品に含まれる電子部品をリスト化し、全ての在庫状況を管理できる体制を構築し運用しています。
製品の供給
製造システムの対応
工場が被災した場合に、他工場への代替生産が可能となるシステムを構築しています。機能の拡充を図り、より円滑な代替生産の実現をめざします。
物流体制の構築
グループ内の物流網を再構築し、事業間で物流情報を共有することで、被災状況の情報とあわせ、最適なルートの検索や車輌等を確保できる体制を構築していきます。

情報セキュリティ

BXグループでは、情報資産のセキュリティ確保のため、「情報セキュリティ基本方針」を定め、セキュリティ保持活動に取り組んでいます。外部からのサイバー攻撃に対してEDR(サイバー攻撃対策ソフト)での対策や全社のPC機器の暗号化対策に加え、リモートワークの推進に伴い、個人使用PCの指紋認証導入をはじめ、遠隔での情報消去やパスワード強化等の情報漏洩対策を実施しています。また、災害を想定して全てのサーバー機器をデータセンターに集約し、バックアップを含め安全な環境を構築しています。
推進組織
BXグループ全体で一貫したセキュリティポリシーを構築することで、グループ全体のセキュリティを向上させることを目的に、業務担当役員を委員長としたセキュリティ委員会と、各部門から任命されたタスクフォースにおいて、情報資産の保護や情報資産管理台帳の管理および情報セキュリティに関する情報共有を行い、体制の強化を図っています。
情報リテラシー向上のための教育
グループ全従業員を対象とした情報セキュリティに関するe-ラーニング学習を実施するほか、標的型攻撃メール(マルウェア対策など)に対する訓練を実施し、従業員のセキュリティ意識の向上に取り組んでいます。
情報セキュリティ基本方針
1. 適用範囲
本方針の適用範囲は、BXグループに所属する全ての役員・従業員を対象とします。
2. 法令等の遵守
BXグループは、情報セキュリティに関する法令、規則、ガイドライン、規約等を遵守します。
3. 情報資産の管理
BXグループは、保有する全ての情報資産の保護に努めるため、組織的、技術的に適切な対策を講じます。
4. 情報セキュリティ教育
BXグループは、従業員ならびに関係者に対して、情報資産の適切な取り扱いおよび管理を実現するために定期的に教育を実施し、情報資産の重要性を認識させ、情報セキュリティリテラシー向上を図ります。
5. 継続的な改善
BXグループは、情報セキュリティマネジメントに準じた継続的な改善を図り、必要に応じて本方針および関連する諸規定の見直しを行います。

大規模災害発生時の備え

文化シヤッターでは、大規模災害が発生した場合の備えとして、下記の対策を実施しています。
1. 「地震災害の手引き」を配布し、地震発生時にどのような行動をとるべきかのシミュレーションや緊急連絡先を把握できる体制を整備しています。また、帰宅困難が予想される場合には、早期帰宅等の対応を行っています。
2. 全事業所において、勤務者全員の備蓄品を完備しています。特に本社ビルにおいては、来訪者および周辺住民のための追加備蓄をしています。
3. 多数の勤務者がいる事業所においては、大規模災害発生を想定した防災訓練を定期的に行っており、冷静に安全対策を講じるための訓練を行っています。
4. 交通機関等が麻痺した場合に備え、本社ビル勤務者を対象とした徒歩帰宅訓練を実施しています。今後は大阪や名古屋等の都市部拠点においても同様の訓練を実施する予定です。