TCFD情報開示

当社は2021年10月に、TCFDへの賛同を表明しており、その提言に基づき気候変動が事業活動に与える影響について、積極的に情報開示を推進していきます。

気候変動に関するリスクと機会

主力事業であるシャッターおよびドア事業における気候変動に伴うリスクと機会を2℃未満シナリオと4℃シナリオの2つのシナリオで分析し、それぞれのシナリオにおける移行リスク、物理リスクそして機会を特定しています。特に自社にとってインパクトが大きいと想定される要因については、財務インパクトに関する分析を実施し、一定の前提のもと、2050年までの損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュ・フロー計算(CF)のシミュレーションによって特定したドライバーのPL、BS、CFへの影響度とその重要性を評価しています。
シナリオ分析に基づいた気候関連リスクと機会の評価結果は、影響度、発生可能性等を考慮し、事業戦略に反映しています。特に影響が大きいと評価したリスクと機会、およびそれぞれの対応策の進捗状況は次の通りです。
なお、シナリオ分析で試算した財務インパクトは、一定の前提条件をもとに試算しており、現時点では発生の蓋然性について判断が困難な要素も分析に織り込んでいます。
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気候変動の緩和と適応に向けたソリューション

気候変動は事業リスクのみならず、エコ&防災事業を推進する当社にとって企業価値を向上させる機会につながると認識しています。
2023年3月に公表された最新の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第6次報告書では、蓄積したCO2による気温上昇は避けられず、地球温暖化の脅威への世界的な対応の強化を提起しています。また一方で温暖化に起因する異常気象や自然災害の増加、甚大化による各地の被害や社会的な影響は大きくなるばかりです。このような状況を背景に、今後さらに気候変動の緩和に貢献する環境配慮型商品や、気候変動に適応するための防災商品への需要が高まるものと見込んでいます。
緩和ソリューション
太陽光発電システム事業
これまで培ってきた金属加工技術と全国に展開するアフターメンテナンス体制を活かし、再生可能エネルギーの活用を推進しています。
木材・プラスチック再生複合材「テクモク」
建築解体現場や工場などから排出された廃木材と、リサイクルプラスチックを90%以上使用し、高い耐久性と安定した品質、天然木に近い手触りを併せ持つ資源循環型の商品です。
オーニング事業 BXテンパル
スライドキャンバス「ソラカゼ」
日差しを調節することで屋外と室内に快適な空間を創り出し、高い省エネ効果と体感温度を下げる暑熱対策に有効な環境配慮商品を展開しています。
住宅用電動ブラインドシャッター
「マドマスターソラル」
通風と遮光により1年を通して効率的に室内の温度を調節することができることから高い省エネ効果を得ることができます。
適応ソリューション
BX止水板「ラクセット」
さまざまな場所に工事不要で設置ができ、止水機能を発揮しながら人の出入りを可能にします。2022年度に販売を開始した「ラクセットSD」は通用口のスチールドアの枠に止水板をはめ込むだけで、簡単かつスピード設置できます。
簡易型止水シート「止めピタ」
土のうの10倍の止水性能を持つ簡易型止水シート。商品点数が少なく、軽量・コンパクトなパッケージで一人でも持ち運び可能です。使用後のお手入れも簡単で、繰り返し使用でき、保管にも場所を取りません。
浮力起伏式止水板「アクアフロート」
水の浮力だけで、自動で起立する起伏式止水板です。電源不要で夜間や無人の施設でも安心です。大開口にも対応でき、工場、倉庫、ビル、マンション、商業施設などの浸水対策に最適です。
「ウインドブロックシリーズ」
大型台風や突風等から工場や住宅などの建物を守る高い耐風圧強度を確保した高耐風圧仕様のシリーズです。飛来物などの衝撃に強いだけでなく、負圧による建物への損害を防ぎます。